工作おじさん 田島さん 
平和願って防毒マスク展示
 
安佐北区可部6丁目の「工作おじさん」で知られる田島勇さん(78)は2月5日から15日まで安佐北区民文化センターで開かれた区民作品展に平和を願う木工の人形を出品し、話題になった。
 人形は高さ70aのツバキの木。左右の肩に幅15aの防毒マスクと長さ20aのマスクを入れるケースをつるしていた。マスクには「内務省規格品(甲)一七年式防空用防毒面。日本ゴム昭和18年5月」と説明。ケースには「甲2号、日本ゴム、昭和18年」と表示してあった。
 田島さんは40年前にこの防毒マスク一式を戦時中、大久野島(竹原市)の毒ガス工場に勤めていた知人からもらった。大切に保存し、終戦から70年の節目に当たる今年、「世界平和を願う」と題して展示した。
  人形には「日本は、まずアジア諸国と仲良くなろう。ミサイルが空を飛ぶ今の時代。70年前を思い出し、世界平和を願う」などと書いた色紙を添えていた。
 「人形は被爆当時、可部地区の寺に子どもを背負った母親が苦難の避難をした光景を思い出して作った。母親に戦時中の軍の装備を付けさせ、2度とあってはならない戦争当時を表現した」と田島さん。人形の足元にはマツカサやラップの芯で作った今年のエトのヒツジと、カメを置いて新年を表現していた。

常連の遠藤さん 夫婦で三味線とヒツジを出品
 このほか、区民作品展の工作では常連の可部7丁目、遠藤芳彦さん(71)が今年、初めて勝津子さん(75)と夫婦で出品。
 遠藤さんは、空き缶で作った三味線を展示した。「百貨店で手ごろな菓子缶探しに苦労した」と遠藤さん。
 初出品の勝津子さんはトイレットペーパーの芯や毛糸などで体長13aのヒツジ3匹を製作。ヒツジには「お品書き」として使った素材を明記。末尾に「世界平和を願い、春を迎える」と説明していた。