安佐北区 区民作品展
えとの置物 力作2点

紙細工で馬9頭
 2月6日から15日まで安佐北区民文化センターで開かれた区民作品展の工芸で、えとの馬の置物2点が見学者の目を引いた。
 可部7丁目の遠藤芳彦さん(70)は紙で作った9頭の馬の集団を出品した。題して「うまくいく(馬9行く)」。馬は白色1頭、黒色4頭、茶色4頭で、胴の長さ12〜15a、高さ10〜12a。胴はすべてトイレットペーパーの芯に新聞紙やティッシュペーパーを張り合わせ、皮膚はペーパーおしぼりで仕上げた。足は針金、尾とたてがみは髪の毛を使った。台の岩も段ボールと紙にこだわった。
 9頭が力強く走る姿。添え書きに「まじめなら何かにつけて、うまくいく」と9頭を強調。構想を練り、紙を貼り付け、のりが乾くまで待つ根気のいる作業は1年かかった。「馬の姿はテレビの競馬を録画して多角的に研究した。元気な限り紙細工に挑戦したい」と遠藤さん。
 折り紙の茶びん敷きにヒントを得て始めた独創の紙細工。オロチ、からかさ、のれん、コースターなど今回で9作目。えとはウサギ、たつ、へびに次いで4作目。今回の出品のあと、早くも来年のえと、ヒツジの毛の表現に思いを巡らす。


竹細工のお馬さん
可部6丁目の田島勇さん(77)は細身の竹などを使った5頭の馬を出品した。かわいらしいので、題して「お馬さん」。
 胴と頭が竹製の1頭を中心に、コルク製2頭、木製、紙筒製各1頭の5頭が並ぶ。胴が8〜4a、高さ15〜12aと大小。
 「観賞用の細身のホテイ竹やワインのコルク栓など身近な材料を使って馬を表現した。口や耳の表現に苦労し、竹の節を馬の足の関節に見立てるなど工夫した。竹は熱して油分を抜いて細工しやすくするのがこつ」と田島さん。来年のえとヒツジを竹でどう表現するか、ヤママユで作れないかを思案中。昨年のえとへびは粘土で作った。
 田島さんは「工作おじさん」の名前で知られる。廃材や川の流木などを使ったおもちゃ作りを可部南小学校のクラブ活動で7年間教えている。広島市こども文化科学館のふれあい教室や安佐市民病院の健康祭りなどでもリサイクルおもちゃ工作の講師をしている。
 また、街頭での絵手紙の展示や高齢者施設の音楽慰問も続けている。