地域でいま 3月

  県山岳連盟加盟の可部山岳会(小林敏行会長、会員30人)は1月26日、松井一實市長から市民に夢や希望を与えたとして「市民賞」を受賞。会員の喜びは大きかった。
 同山岳会は1961年(昭和36年)1月に発足。昨年、創立50周年の記念事業を終えた。
 授賞理由は、年2、3回の登山道整備と清掃など自然環境の保護に尽力。国体や旧県登山体育大会には選手、役員を派遣し、高い評価を受けた。
 また、昨年の50周年記念事業として2007年(平成19年)2月から昨年3月まで南原ダム北方の可部連山(堂床山―可部冠山―小掛山―備前坊山)の18・4`で登山道の下刈りや枝払いをし、道標を設置。特に道のなかった冠山に近い可部峠―小掛山―中倉峠間5・7`では計37回にわたって延べ236人を動員。山林所有者を探して承認を得、立ち木を伐採して登山道を新設。途中、3カ所の展望台も作り、新角度の展望が満喫できるようにした。
 一方、下地の地図使用で国土地理院の許可を得、新聞1n大の「可部連山ルートマップ」を昨年9月、記念事業として千部作成した。地図の裏は3コースの距離、標準と健脚者の登山所要時間、観察できる植物も紹介している。区役所や公民館で入手できる。
 昨年は会報6号の「山道」も50周年記念誌として発行。初めは山の好きな7人が可部の喫茶店で山岳会を結成。2軒の喫茶店を拠点に活動したあと、公民館と現在の福祉センターでの毎月の定例会や登山記録などを載せ、半世紀に及ぶ活動の集大成とした。
 代表で市民賞を受け取った会員歴43年の小林会長(62)=亀山南2丁目=は5代目の会長8年目。「50年に及ぶ先輩と現会員の強い取り組みで栄えある賞をいただいた。思えば、楽しくもあり、苦しい体験を積み重ねた感謝と感動の半世紀だった。その節目に新しい登山ルートや展望台を設置したのはこのうえない記念になった。若い人も加わって会が盛り上がることを期待している」と話し、記念誌の表紙に自筆の可部連山の水彩画を寄せた。
 副会長の森仁義さん(64)=三入東1丁目=は入会して12年。「月1回の例会登山と、あとは個人、グループの自由な登山を楽しむという強制で行動しないのが会存続の支え。3つの記念事業は4〜5年越しで取り組んだ。それぞれに担当と責任者を決め、自分の体力、体調に応じて作業に参加したのが力になった」と回顧する。
 同じく副会長の山本みどりさん(62)=亀山6丁目=は会員歴27年。「山と花の魅力にとりつかれて入会した。現在、女性の会員は約6割を占め、夫婦の登山も増えているので支援したい。創立20周年に冠山の山頂に植えたサクラ2本も毎年、花をつけ、登山の楽しみ」と言い、会では花の説明役。記念誌の発行経費では頭を使った。
 事務局長の笠井誠さん(64)=亀山3丁目=は会員歴20年。月例会報告を作り、会費が頼りの運営。「山道の整備やマップの発行など手弁当の取り組みが賞の形で認められたのはうれしい。山岳会と言っても60歳を過ぎた人たちが近郊の山歩きを楽しむ山楽会≠ネので多くの方が気軽に参加してほしい」と呼びかける。旅行会社の登山添乗員をする。
 今はただ1人の会発足からの会員で、前4代目会長を22年間務めた纉c順三さん(71)=亀山南2丁目=は「会が長く続いたのは事故がなかったこと。それと会発足当時から協力し合った山岳会を愛する心があったからこそ。登山道整備では町の境界柱探しや炎天下、積雪、大雨など寒さ、暑さに苦労した。立ち木のテーピングをシカに食われる悩みも続いた。整備した登山道を、1人でも多くの人に歩いてもらいたい」と期待する。登山道整備では責任者を務めた。
 初代会長を8年間努め、現在名誉会員の岡本忠男さん(87)=亀山2丁目=は「登山とスキーで体力つけたおかげで5月には米寿を迎える。戦後、生かされて帰った自分の歩む道は仕事、体協などでの社会貢献、自然を愛し登山する、の3つと考え、山岳会を結成した。会員は一般の登山者と違って山に関しては指導者。その集団が実績を認められたことは生みの親として何よりうれしい」と心から喜んでいる。






可部に新名所!文教女子大付高のサッカー場
 安佐北区可部東1丁目の武田学園(武田哲司理事長)は広島文教女子大付属高校の新しい総合グラウンド(サッカー場)の完成を記念して1月28日、記念式典と親善試合をし、地域の人たちの声援で盛り上がった。
 学園は付属高校の下、女子大北側の住宅地など約4万3千平方bを取得。既に所有の用地を合わせた5万平方bの総合グラウンドを昨年末までに整備した。サッカー場をメーンに、フットサルができるサブグラウンド、多目的グラウンドがある。
 可部の新名所となりそうなサッカー場は、公式戦が可能な人工芝で、正面には宿泊できるクラブハウス。サブグランドの一角には学園記念館の和風建物「思頼堂」。今回の整備で学園の正門もグラウンド側に新設した。
 武田理事長は完成記念式で「女子サッカーの拠点として貢献したい」とあいさつ。サッカー関係者から新サッカー場で日本を代表する選手が育つことを期待する声が聞かれた。
 学園では今後、可能な限り地域自治会の夏祭りなどの催しにも開放する方針。
 親善試合は付属高女子サッカー部員・卒業生の混成チームと、なでしこリーグの岡山湯郷ベルが30分ハーフタイムで対戦した。