つくし工房が発足10周年  人交差点
「まさに苦節の10年だった」と振り返るのは安佐北区可部4丁目の地域活動支援センター「NPO法人つくし工房可部」の河本正順理事長(78)写真。つくし工房は8月に発足10周年を迎えた。
 10周年の節目に当たって河本理事長は「障害者に対する行政施策は少しずつ整備されてきたが、地域の受け皿的なサポート体制はまだできていない。こうした中、みんなの努力と活動の場の施設を通して地域の理解が高まったことはうれしい。それだけに責任の重さを感じる」と表情が引き締まる。
 現在、利用者は42人(男17人、女25人)。国道54号の可部中央交差点近くの本館で菓子作り、安佐北署近くのビル2階で季節の飾り物などの自主製品や、さまざまな内職に取り組む。この10年間に作業所を活用して一般就労した利用者は多い。
 本館での菓子作りは利用者が多くなったため、10周年を機にビル1階の事務所も借りて9月に菓子工房を増設する予定。
 5周年から始めた菓子作りは種類が多く「つくし工房のオリジナルクッキー」として知名度も高まった。各種イベントや可部町の喫茶店、コンビニ、飲食店のほか、紙屋町地下街のシャレオでも好評発売中。
 施設長の臼井順子さん(55)は「週に1回の菓子作り講習を受け、材料にもこだわった、おいしいお菓子作りを目指す。評判がよく今年は中元用の注文もあった」と喜び、10周年での一つの実りをみんなで感じている。