大林に珍しい「お宝」の米スクールバス  人交差点
「あれ、こんなところに米国のスクールバス!」と話題になっているのが安佐北区大林の国道54号沿い、ガラスの里前の倉庫用地に並ぶアメリカのボンネット型スクールバス。県外からもクラシックカーファンが訪れる。
 この「お宝」の所有者は安佐南区西原1丁目の元車両輸入業米田真一郎さん(55)で、大林の借り倉庫前には、テレビや映画でもおなじみの、あの黄色の車体に黒い文字の入ったバスが4台並ぶ。米田さんが10年前から順次、カリフォルニアから取り寄せた中古のバスだ。
 全長12bの大型が2台(1982年・インターナショナル製、1995年・GMC製)、8bの中型1台(1985年・FORD製)、6bの小型1台(1993年・GMC製)。 いずれもアメリカでの生活を経験したり旅行した人にも懐かしいバス。薄くなった「SCHOOL BUS LOS ANGELS」の独特の車体文字も米田さんがスプレーで手直しした車も。
 このほか屋外や倉庫内には小型トラック4台、オープンカーとイベント時の食べ物販売車各1台も置いてある。いずれもアメリカ製。ほかに日本製のクラシックカーも2台。
 大型バス1台は毎年4月、広島アメリカンスクール(安佐北区倉掛)学園祭のコーヒーショップ車として出番がある。米田さんは「ドリームバス(夢をかなえるバス)」と命名し、車体には「世界を手にするぜ」「大人になって成功するぞ」と日本語や英語、韓国語などで子どもたちの夢の落書きがびっしり。米田さんは、消すかどうかに悩む。
 6月21日には「はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会」(宮島〜吉和間77・5`)の先導車を務めた。廿日市市商工会議所がハワイ州コナとの友好親善にあるため「アメリカンスクールバスで沿道を盛り上げて」のお呼びがかかった。
 これまで四国から「カラオケの塾に使えないか」、神奈川県から「ジェットスキーの移動店舗に」の問い合わせも。5月末には米田さんのホームページでバスを知った埼玉県鳩ヶ谷市のクラシックカーファンが写真撮影に訪れた。
 米田さんは子どものころ親族がアメリカから帰国しての話に刺激され、30年前にサーフィンの店からスタート。オートバイのあとアメリカ車に興味を持った。
 「格好いいものは何でも好き」とあって、幅広い年齢層に人気のある中古のスクールバスを輸入した。「古美術品と一緒で趣味で集める世界。生きがいのおもちゃやプラモデル集めが、たまたまアメリカのバスに変わっただけ。夢は売るが物は売らない」と米田さん。 「趣味はモトクロス&アメ車収集」「あなたの夢をお手伝いさせてください」の名刺を持つ。現在、ボランティア団体「起業塾CLUB」を手がけ、町おこしのNPO法人の立ち上げを準備中。
 屋外に置いてあるバスは外観だけ自由に見ることができる。